『ハピメア』について その1

K太郎です。今回は先日フィナーレを迎え、今朝にとあるルートを完走した「パープルソフトウェア」様の「ハピメア」について記そうと思います。

 

このゲームをプレイする経緯は端的に述べると、友人がK太郎と語りたいが故に貸した、というごく普通の理由ですね。

 

しかし、このゲーム。18禁恋愛アドベンチャーゲーム、つまりは「エロゲ」と呼ばれるジャンルに属するゲームですが、もうプレイ中に何度も泣いてしまいました。それはもう友人との約束を忘れてプレイする程には。

(泣けるエロゲって別にそんな異端ではないよな…)

 

これを勧めた友人、何せスクウェア・エニックスの「シノアリス」や「ニーア オートマタ」などのNieRシリーズが好きな奴なんです。
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そいつがこんなん勧めて来たんです。もうやる前からキッッッッッツイ鬱が待っているんだろうと身構えました。

これは 甘くて 幸せな 悪い夢のお話

実際にそうでした。もうプレイしてるこっちすらも「これは悪い夢だ…何かの間違いだぁ…」と何度も思わされました。

しかし現実はそんなに優しくないです。

 

ちなみにK太郎はこういう恋愛アドベンチャーゲームだとか映画・ドラマ・アニメ・漫画・小説などの恋愛系の創作物は主人公に移入するのではなく、どちらかと言えば上から俯瞰するような。傍観者でいたいと常に考えてます。だから自分 対 ヒロインという構図ではなく、主人公 対 ヒロインという構図を眺めているK太郎、という感じです。

 

ではここからは本編の内容と咲ルートのネタバレを含むので、ハピメアをプレイする・しているのでネタバレNGな方はブラウザバック推奨です。

 

 


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主人公・「内藤透

上に書かれてる事が全てですね。ちょい長めの髪に眼鏡、気怠げでCVが付いてない。典型的エロゲ主人公ですね。

眼鏡は伊達で、夢の中では外し、現実世界ではかける。という夢と現実の区別をつける為に伊達眼鏡をかけるようになりました。

中高一貫で、高校に上がる際に実家の建て替えが被り、幼馴染みだったの父親が経営する「蓮乃綜合警備保障」のマンションに住まわせてもらう事になります。その為、高校生の独り暮らしにしては十分過ぎる程の部屋を持っています。

両親共に健在ですが、幼少期に2つ下の妹、舞亜を亡くし、それから明晰夢不眠症などに悩まされています。


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ヒロインその1・「蓮乃咲

主人公・透の自称妹・幼馴染みで、蓮乃綜合警備保障の社長令嬢でもあります。警備会社の令嬢のため、武術・護身術や拳銃の取り扱いなど、おおよそ年頃の女子がするとは思えないような武闘派ヒロインです。

透・舞亜・咲の3人は友達が少なく、幼少から一緒に過ごし、昔から透に想いを寄せていましたが、舞亜が亡くなってからは自ら妹を名乗り、透の心の穴を埋めようとしました。

塾講師が匙を投げるほど理系科目が苦手で、更に料理や編み物も苦手と、This is 武闘派ヒロインです。


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ヒロインその2・「内藤舞亜

透と咲といたずらが大好きな女の子。

いたずらと言えば聞こえは良いが、舞亜を救えなかった事で悩む透からすれば出てくるだけでトラウマであるうえ、夢を叶える、理想通りの世界に案内してあげると言い、半ば強制的に夢を見させる悪魔みたいな奴です。

ちなみにK太郎は舞亜の事があまり好きではないです。舞亜推しの方が読んでいたら本当に申し訳ないです。

 

少し前置きが長くなりました。

あらすじとしては、透が夜の森から出ようと彷徨う夢から始まります。そして「自分はこの夢の結末を知っている」「今回も救えなかった」と。

そして夢の最後には死んだはずの舞亜が出てくる。

幼少期に透は舞亜と森に入り、舞亜の手を引いて森から抜けようとしましたが、森から出たときに透は誰の手も握ってはいませんでした。舞亜は森から出ることが出来なかったのです。

 

ここから透が夢から覚めて日常は始まります。まぁここまででは舞亜という名前や、その後舞亜がどうなったとかは語られませんが。

実際、K太郎も咲ルートを走って今は舞亜ルートを探索してますが、バッドエンドを迎えましたので、舞亜が生きている、死んでいる、夢に出てくる舞亜は透が作った幻影なのか、それとも舞亜の思念だけが現世に残っているのか。何も分からないです。

舞亜がどうなったのかは先のお楽しみですね。

 

舞亜は透やその他4人のヒロインたちを夢に案内します。正確には、夢世界の控室からその人の深層心理やトラウマ、願いが具現化した夢に連れて行きます。

最初は咲の夢に。咲の夢は「自分が透の妹ではなく、一人の女として、"咲"として実在している日常」でした。

透はこの夢を傍観者として観ているので
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こんな風に、モブキャラや透はバラの葉や茎で出来た人形になっていて、これは夢を夢と認識出来ない人にはホンモノの人間に見えているのです。

K太郎です。しばらくの間この棘人形が学校でイチャイチャしてるのを眺めるのは結構メンタルに来ました。

 

ここまで長々と話しましたが、結末までを出来るだけ短く纏めると、咲に殴られ、舞亜の呪縛から放たれた透は、夢が浸食した現実の世界でハリウッド的展開を起こして咲と結ばれ、聖夜に一線を超えました。

 

しかし、それでも終わらない夢の浸食に咲は迷いを捨てる為に舞亜との決着を付けに夢に潜ります。

 

咲は心のどこかで、舞亜を憎みきれない自分と、透にとって私はまだ舞亜の代わりなのでは?という迷いがあり、そこに付け込まれ童話のいばら姫と同じ、覚めない眠りについてしまいました。

 

その後、咲に成り代わった舞亜を見破り、他ヒロインと協力し舞亜が作った茨から咲を救出。

 

咲に「妹だからじゃない。お前が好きだ」と伝え、透は咲の拳銃を握り、涙を流しながら今度こそ舞亜と決別するために銃口を向けます。f:id:blackmariabeetl:20210929124119j:image

舞亜は本当にそれで良いの?と透を惑わしますが、意を決した咲が透の手を握り、そして
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夢の世界は終わり、2人と他ヒロインも現実に戻り、夢の浸食も無くなった現実で透は再び咲に想いを伝えます。

 

その後、2人は舞亜が残された森を歩き、あの夜には無かったはずの花畑で、本当に舞亜は死んでしまった。もうどこにもいない現実を受け止め、舞亜が残したプラスチックの指輪を手向けに送りました。

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はい。もう書いてて涙腺が怪しいです。本当に何回も泣きました。おかげでBGM聴くだけでも鳥肌が凄いですしもう駄目です。

友人が言ってた「咲ルートが1番重い」が今では救いです。こんな重いの何度も出来ませんわ。

ハピメア、アニメだったり漫画とかになってくれて読みたいんですよねぇ…

 

独断と偏見で選ぶ名シーンなんかあったらまた書くかもしれないです。

咲ルートで語り足りない部分があったらその2に続くかもしれません。

 

そしてこれまでの記事でもそうですが。文章がキモい、長いなどアンチコメントでもいいのでコメント貰えればK太郎めっちゃ喜びます。

露骨ですがコメントください。

 

それではK太郎がお送りしました。